徹底的にこだわる妻

ねぇ、パスワードをプリーズ!「んな事を聞かれ、これだよーと回答する阿呆が、どこに?悪ぃが、俺は履歴を秘密厳守。相手との事も有るし、絶対明かすわけには」

不倫相手?「ちゃうわ!単なる友達。くそ、どうしてそう疑う?妻よ頼む、信用を。走れ!メロスは、メロスが信じた友の様な固く、海より深い信頼を」無理。

あ、でもパスくれたら少しはね。「貴様、やはり譲れんか」勿論。ねぇーパパぁ。こんな頼んでも駄目?

「色仕掛けすんな。三十路過ぎたろうが、BBA。」BBA?「失言。許せ、頼む。冷てぇ目で凄まんでくれ」ふん、これさえ把握すれば、此方で手玉に取れる。

もう早よプリーズ!「大金積まれても駄目。そうさな、百万は欲しい」そこまで価値ねぇと思うよ。でも仮に私が百万出せば?「おまっ寝言か?」

そりゃ糞データだけど、興味本位よ。好奇心を満たす為なら、ぶっちゃけ価値有り。そう考慮。「はぁ、理解出来ん」